発表会が無事に終わり、今月から新たな気持ちでレッスンに取り組む前に、秋の研修として札幌に2泊で旅行をしてきました。北海道出身のピアニストなら誰でも一度はお世話になっていると言われる「札幌コンセルヴァトワール」に、念願かなって伺ってきました。煉瓦造りでステンドグラスが美しい三階建て(+地下一階)の音楽院で、一階にはマスタークラスやコンサートを開く「カノンホール」があります。
「カノンホール」ではピアニストの友人で、現在ヨーロッパと日本を拠点に大活躍中の福間洸太朗さんのマスタークラスを少し拝聴することができました。常に音楽的な呼吸をしながらのレッスンで、お手本演奏も見せてくださり素晴らしい内容のマスタークラスでした。福間さんは知的なイメージがありますが、理詰めのレッスンをするのではなく、感性で感じたことを言語化する能力に優れいていて大変参考になりました。
パリ市や近郊には子どもたちが音楽を習う為に通う、市や区が経営するコンセルヴァトワールと呼ばれる機関があります。試験の審査や伴奏の手伝いなどで、度々行く機会があったのですが、建物からしてそういった「コンセルヴァトワール」と重なりました。このような本格的に学べる教育機関があったからこそ、北海道のピアノのレベルがぐんぐん上がり、世界へ羽ばたくピアニストが育つようになったのですね!私が小学生の頃から、「北海道には良い先生がいて、北海道からコンクールに参加する子たちはレベルがものすごく高い」と聞いていました。今回はその「良い先生」であり、札幌コンセルヴァトワールの創業者で院長先生の宮澤攻行先生や、奥様の陽子先生、そしてお嬢様のむじかちゃんとお会いしてお話をたくさん聞かせて頂き、大きな刺激を受けました。
話が前後しますが、北海道の新千歳空港から直行で「キタラホール」という南北線中島公園駅近くにある素晴らしいクラシック公演用ホールに行き、来日ツアー中のユジャ・ワンとロンドンフィルの演奏会を聴きました。演奏はもちろん素晴らしかったのですが、今ではピアノ界の女王様的風格であるユジャ様が、水着のような衣装にサングラス姿で登場し、サングラスをかけたまま弾いたのでびっくりしました!それも含めて良い思い出になりました。
そして翌日、宮澤ファミリーに定山渓の温泉に連れて行っていただき、とてもくつろげる素敵な旅館で美味しいものや美しい景色に囲まれ、楽しい時間を過ごすことができました!
大変に充実した研修旅行でした。